この記事では、寅さんが映画「男はつらいよ」シリーズの中で啖呵売した全商品を詳しく紹介していきたいと思います。
寅さんが映画の中で啖呵売した商品は、その時期に流行っていたものや、公開作品の干支に合わせたもの(特に寅年は外さなかった)、出演者や作品のロケ地に関連したものなど、バラエティに富んでいて面白いです。
シリーズ48作中で寅さんが最も多く売っていた商品は、易本・暦本でした。
続いて、古本(雑誌)、正月の縁起物、スニーカー、サンダルという順になっています。
寅さんが啖呵売した商品回数ベスト32位:古本(雑誌)・・・4回
3位:正月の縁起物、スニーカー、サンダル・・・3回
やはり、寅さんの稼業は縁日に売をすることが多いので、必然的に易本・暦本、縁起物といったものが多くなってしまうのでしょうか。
それでは、寅さんがどの作品でどんな商品を啖呵売していたのかをもっと具体的に深掘りしていきます。
[toc]寅さんが啖呵売した作品別全商品リスト(古い順)
作品ごとに寅さんが啖呵売した商品を、古い順からリスト化してみました。
作数 | 啖呵売した商品 |
---|---|
第1作「男はつらいよ」 | 古本(雑誌) |
第2作「続・男はつらいよ」 | 易本(暦本・人相・手相) |
第3作「男はつらいよ フーテンの寅」 | ガマの油、健康バンド |
第4作「新・男はつらいよ」 | 易本(暦本・人相・手相) |
第5作「男はつらいよ 望郷篇」 | なし |
第6作「男はつらいよ 純情篇」 | 食器(ラーメンのどんぶり) |
第7作「男はつらいよ 奮闘篇」 | 鎌倉彫の下駄、易本(暦本・人相・手相) |
第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」 | 古本(雑誌) |
第9作「男はつらいよ 柴又慕情」 | メノウ(金沢の名物) |
第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」 | 古本(雑誌)「中三時代」 |
第11作「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」 | レコード、スリッパ |
第12作「男はつらいよ 私の寅さん」 | 古本(雑誌)、寅の絵 |
第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」 | 傘、易本(暦本・人相・手相) |
第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」 | ぬいぐるみ |
第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」 | 易本(暦本・人相・手相)、万年筆 |
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」 | カバン、文房具 |
第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」 | 玩具 |
第18作「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」 | 風呂セット、鯨尺(クジラ尺) |
第19作「男はつらいよ 寅次郎と殿様」 | ゴム長靴、ぬいぐるみ |
第20作「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」 | 易本(暦本・人相・手相)、ゴム手袋 |
第21作「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」 | スニーカー |
第22作「男はつらいよ 噂の寅次郎」 | 電子バンド、暦本 |
第23作「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」 | ネクタイ、レースのカーテン布地 |
第24作「男はつらいよ 寅次郎春の夢」 | 下駄、易本(暦本・人相・手相)、正月の縁起物 |
第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」 | サンダル |
第26作「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」 | マフラー |
第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」 | 夏物ワンピース(アッパッパ)、水中花 |
第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」 | コンピューターゲーム、婦人用バッグ |
第29作「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」 | 接着剤(ピッタリコン)、陶器 |
第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」 | 手鏡、正月の縁起物 |
第31作「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」 | コンパクト、セカンドバッグ、虫眼鏡 |
第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」 | なし |
第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」 | 地球儀、オルゴール |
第34作「男はつらいよ 寅次郎真実一路」 | 健康サンダル |
第35作「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」 | 易本(暦本・人相・手相) |
第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」 | 張子の虎 |
第37作「男はつらいよ 幸福の青い鳥」 | スニーカー、鳥笛 |
第38作「男はつらいよ 知床慕情」 | 絵画(ゴッホ) |
第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」 | 正月の縁起物(熊手、破魔矢) |
第40作「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」 | スニーカー、リュックサック |
第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」 | ウィーンのバッグ |
第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」 | 易本(暦本・人相・手相) |
第43作「男はつらいよ 寅次郎の休日」 | CD |
第44作「男はつらいよ 寅次郎の告白」 | 電気スタンド、健康サンダル |
第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」 | 貯金箱、牛皮財布、高級バッグ |
第46作「男はつらいよ 寅次郎の縁談」 | 易本(暦本・人相・手相)、犬のぬいぐるみ |
第47作「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」 | 易本(暦本・人相・手相)、 |
第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」 | 消火器 |
寅さんがシリーズ48作の中で啖呵売した商品を詳しく解説
第1作「男はつらいよ」で寅さんが啖呵売した商品「古本(雑誌)」


弟分の登が売っていた古本(雑誌)を使って、啖呵売を始める。
都島京弥の「北上三郎」シリーズ2「死線に立て」の劇画本などが映像に映し出されています。
ちなみに、当時に劇画本などをヤフオクなどで検索すると未だに売られていて驚きます。
第2作「続・男はつらいよ」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)」

源公(佐藤蛾次郎)をサクラにして易本(人相・手相)を売る。
ちなみに、寅さんの後ろに掛けてある垂れ幕は、シリーズ47作まで同じものが使われています。
第3作「男はつらいよ フーテンの寅」で寅さんが啖呵売した商品「ガマの油、健康バンド」

オープニングのシーンで、ガマの油売り。
ガマの油とは、傷口に塗る軟膏のようなもの。
筑波山名物となっているガマの油売りをモチーフにして、寅さんが実演販売したものと思われる。
ちなみに、第7作で寅さんが「己の醜い姿に驚きガマはタラリタラリと脂汗を流す」と語るシーンがありますが、これはガマの油売り口上の一部です。
その後、電子の力でコリを取る「健康バンド」のようなものを寅さんが売りに来たと、湯の山温泉の女中が証言している。(実際に売っているシーンはなし)
おそらく、第1作でおいちゃんとおばちゃんに勧めていた「電子応用のヘルスバンド」ではないかと思われる。
第4作「新・男はつらいよ」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)」

前回と同じ垂れ幕を使っているのがわかる。
第6作「男はつらいよ 純情篇」で寅さんが啖呵売した商品「食器(ラーメンのどんぶり))」

ラーメンのどんぶりのみの販売。
啖呵売の口上を録音させて、お礼をもらう寅さんが映し出される。
後ろのダンボールに入れられた量からも、相当気合が入っているのがうかがえる。
第7作「男はつらいよ 奮闘篇」で寅さんが啖呵売した商品「鎌倉彫の下駄、易本(人相・手相)」

鎌倉彫の下駄。
下駄の啖呵売を、はきもの屋の店の隣で始める寅さんが印象的です。

またまた、易本(人相・手相)。
第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」で寅さんが啖呵売した商品「古本(雑誌)」

古本(雑誌)。
何度も販売許可の提示を求めてくる警察官に「つまらない本だねー」と言われている。
第9作「男はつらいよ 柴又慕情」で寅さんが啖呵売した商品「メノウ(金沢の名物)」

金沢ということで、金沢の名産品メノウを売る。
地元に合わせた名産物の啖呵売はこれが初めて。
メノウとは、アクセサリーなどに使われる石です。
値段は500円~。
第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」で寅さんが啖呵売した商品「古本(雑誌)」

弟分の登と共に、古本(雑誌)の啖呵売。
旺文社の「中三時代(4月号と6月号)」の雑誌が置かれているのが映っている。
そして、週刊マガジンのような漫画雑誌を手に取る見物客もいて、そういった週刊誌のようなものも売りさばいているのがわかる。
ちなみに、この「中三時代」の雑誌もヤフオクなどで未だに売られています。
第11作「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」で寅さんが啖呵売した商品「レコード、スリッパ」

網走神社前にあるエイコ-デンキの横でレコードを売る。
小型のレコードプレイヤーで五木ひろしの「あなたの灯」を流しながらの啖呵売。
1969年に発売された由紀さおりのシングルレコード「夜明けのスキャット」が置かれているのが確認できる。
値段は、レコード2枚で100円。

続いて、源公をサクラに浅草雷門前でスリッパの啖呵売。
値段は、1つ500円。
第12作「男はつらいよ 私の寅さん」で寅さんが啖呵売した商品「古本(雑誌)、寅の絵」

浅草で古本(雑誌)の啖呵売。
源公が手に取っている「少年マガジン」などが映し出される。

この12作目の公開がちょうど寅年に向かう年であったため、寅関連の商品を扱っていた。
ちなみに、この時のマドンナ・柳りつ子(岸惠子)が描いたと思われる絵が飾られている。
非売品として置いているところが面白い。

第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」で寅さんが啖呵売した商品「傘、易本(人相・手相)」

島根県大日霊神社で傘の啖呵売。

上野の不忍池で、易本(人相・手相)の啖呵売。
第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」で寅さんが啖呵売した商品「ぬいぐるみ」

うさぎ、かえる、ネコ(?)など、いろんな種類のぬいぐるみを売っている。
うさぎの下をよく見てみると、おもちゃでできた1億円札が敷かれているのが面白い。
第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)、万年筆」

青森県善知鳥神社で、易本(人相・手相)の啖呵売。

続いて、札幌の大通り公園で万年筆の啖呵売。
寅さんとリリーがサクラとなり、パパ(船越英二)に万年筆を売ってもらう小芝居をする。
第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で寅さんが啖呵売した商品「カバン、文房具」

山形県上の山観音で、カバンの啖呵売。

続いて、金町すずらん通りで文房具(筆箱、鉛筆、ノートなど)の啖呵売。
源公をサクラにして、東大の苦学生を演じて売っている。
学生服まで着ながら、かなりの手の込みようである。

第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」で寅さんが啖呵売した商品「玩具」

東京の西新井大師で、玩具の啖呵売。
二日酔いの寅さんは源公に売を任せて眠ってしまう。
第18作「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」で寅さんが啖呵売した商品「風呂セット、鯨尺(クジラ尺)」

文京区根津神社で、風呂セット(スポンジ、洗面器、湯かき棒など)の啖呵売。

続いて、文京区根津神社で鯨尺(クジラ尺)の啖呵売。
当時、国内での鯨尺(クジラ尺)の製造、使用、販売は禁止されていた。
永六輔が扮する警察官が、何も注意することなく素通りしていきますが、これは永六輔自身が鯨尺(クジラ尺)の販売禁止を反対する運動を行っていたため、あえて何も言わず去っていくという演出になっています。
第19作「男はつらいよ 寅次郎と殿様」で寅さんが啖呵売した商品「ゴム長靴、ぬいぐるみ」

愛媛県興居島の厳島神社で、啖呵売したのがゴム長靴。

続いて、鎌倉で啖呵売したのがぬいぐるみ。
第20作「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)、ゴム手袋」

喫茶室ルノアール(鎌倉)横で啖呵売したのが易本(人相・手相)。

続いて、長崎県平戸で啖呵売したのがゴム手袋。
港町ということで、漁などに使うゴム手袋をセレクトしたと思われる。
第21作「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」で寅さんが啖呵売した商品「スニーカー」

熊本の広瀬神社で啖呵売したのが、スニーカー。
第22作「男はつらいよ 噂の寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「電子バンド、易本(人相・手相)」

静岡県大井神社で啖呵売したのが、電子バンド。

東京浅草寺で啖呵売したのが、易本(人相・手相)。
今まで使っていた垂れ幕ではなく「色即是空空即是色」と書かれた看板を使用しての売。
第23作「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「ネクタイ、レースのカーテン布地」

北海道の虎杖浜神社で啖呵売したのが、ネクタイ。

続いて、東京浅草で啖呵売したのが、レースのカーテン。
第24作「男はつらいよ 寅次郎春の夢」で寅さんが啖呵売した商品「下駄、易本(人相・手相)、正月の縁起物」


和歌山県の粉河寺で啖呵売したのが、下駄。
「日本人の体力と身長の関係」という手書きのグラフを作成して売っています。

続いて、上野の東叡山寛永寺で啖呵売したのが、易本(人相・手相)。

続いて、静岡県の天神社で啖呵売したのが、正月の縁起物。
第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」で寅さんが啖呵売した商品「サンダル」

沖縄県の新天地市場で啖呵売したのが、サンダル。
第26作「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」で寅さんが啖呵売した商品「マフラー」

北海道の江差で啖呵売したのが、マフラー。
2万円を借りた源公に宛てた手紙を書いているので、啖呵売のシーンはありません。
第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「夏物ワンピース(アッパッパ)、水中花」

広島県の大崎下島で啖呵売したのが、夏物ワンピース(アッパッパ)。
アッパッパは関西発祥の言葉で、簡単に着れるワンピースとして当時使われていたもの。

続いて、大阪石切神社で啖呵売したのが、水中花。
この作品に出演したマドンナ・松坂慶子のシングル「愛の水中花(1979年7月1日発売)」に因んで、あたかも宣伝するかのように「愛の水中花」として売っているのが笑えます。
第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」で寅さんが啖呵売した商品「コンピューターゲーム、婦人用バッグ」

大分県の筑後川ほとりで啖呵売したのが、コンピューターゲーム。
1980年に発売された携帯型液晶ゲーム「ゲームウォッチ」などから、やや進化したゲーム機。
ファミコンなどのテレビゲームが発売される前は、こういった携帯型液晶ゲームで子供たちは遊んでいた。

福岡県の久留米水天宮で啖呵売したのが、婦人用バッグ。
第29作「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」で寅さんが啖呵売した商品「接着剤(ピッタリコン)、陶器」

京都府立鴨川公園近くで啖呵売したのが、強力接着剤(ピッタリコン)。
瞬間接着剤と言えばアロンアルファーが有名ですが、ピッタリコン(?)などという接着剤が実際に存在していたのかは謎。
どちらにしても、マイナーな商品を売っているのには間違いない。
加納作次郎の茶碗を割って貼り付けようとした時に出したのも、このピッタリコンでした。

続いて、滋賀県の彦根城近くで啖呵売したのが、陶器。
加納作次郎の茶碗だと言って売っているところへ本人登場というオチがあります。
第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「手鏡、正月の縁起物」

大分県の福良天神で啖呵売したのが、手鏡(その他、色紙類)。

続いて、大分県の永福寺で啖呵売したのが、正月の縁起物。
第31作「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「コンパクト、セカンドバッグ」

新潟市民ホール前で啖呵売したのが、コンパクト、セカンドバッグ。
途中から、市民ホールの警備員らしき人物に許可証を求められる。

良寛堂前で啖呵売したのが虫眼鏡。
一人の客も寄り付かず、店仕舞い。
第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」で寅さんが啖呵売した商品「地球儀、オルゴール」

岩手県の盛岡城近くで啖呵売したのが、地球儀。

続いて、北海道のねむろ新緑祭り会場で啖呵売したのが、オルゴール。
マドンナ・風子(中原理恵)に誕生日プレゼントとして1つあげている。
第34作「男はつらいよ 寅次郎真実一路」で寅さんが啖呵売した商品「健康サンダル」

茨城県の筑波神社で啖呵売したのが、健康サンダル。
健康になるだけではなく、「頭がよくなる」「出世する」なども売り文句にして売っている。
ちなみに、隣で売をしているのが、第3作のオープニングで寅さんが啖呵売をしていた「ガマの油売り」です。
第35作「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)」

長崎県の五島列島・祖母君神社で啖呵売したのが、易本(人相・手相)。
第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」で寅さんが啖呵売した商品「張子の虎」

静岡県の浜名湖で啖呵売したのが、張子の虎。
公開された映画が寅年に向かう時期だったため、寅関連の売をしている。
タイガースの野球帽をかぶった子供が映り込んでいるのはそのためである。
第37作「男はつらいよ 幸福の青い鳥」で寅さんが啖呵売した商品「スニーカー、鳥笛」

山口県萩市で啖呵売したのが、スニーカー。
オープニングでのシーンなので、啖呵売の音声はなし。

山口県の赤間神宮で啖呵売したのが、鳥笛。
マドンナ・美保(志穂美悦子)に青い鳥笛をプレゼントする。
第38作「男はつらいよ 知床慕情」で寅さんが啖呵売した商品「絵画(ゴッホ)」

北海道の大通り公園で啖呵売したのが、絵画(ゴッホ)。
ゴッホの複製絵画「ひまわり」を、4,700円の値段で売ろうとしている。
第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」で寅さんが啖呵売した商品「正月の縁起物(熊手、破魔矢)」


三重県の二見浦で啖呵売したのが、正月の縁起物(熊手、破魔矢)。
第40作「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」で寅さんが啖呵売した商品「運動靴、リュックサック」


長野県の健速神社で啖呵売したのが、スニーカー。
カール・ルイス、ジョイナーの名前が時代を感じずにはいられない。

続いて、長崎県の島原城天守閣で啖呵売したのが、リュックサック。
第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」で寅さんが啖呵売した商品「ウィーンのバッグ」

富山県の気多神社で啖呵売したのが、ウィーン製のバッグ。
寅さんがウィーンに行ってきたということで、ウィーン製のバッグを売っていると思われれる。
第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相))」

佐賀県の須賀神社で啖呵売したのが、易本(人相・手相))。
第43作「男はつらいよ 寅次郎の休日」で寅さんが啖呵売した商品「CD」

大分県の亀都起神社で啖呵売したのが、CD。
第11作ではレコードを売っていたのが、第43作ではCDに変わっている。
当時は、普通のCDよりも小さいシングルCDもあった。
第44作「男はつらいよ 寅次郎の告白」で寅さんが啖呵売した商品「電気スタンド、健康サンダル」

鳥取しゃんしゃん傘踊りで啖呵売したのが、電気スタンド。

続いて、岐阜県の安弘見神社で啖呵売したのが、健康サンダル、足つぼマットなど。
第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」で寅さんが啖呵売した商品「貯金箱、牛皮財布、高級バッグ」

オープニングで寅さんが啖呵売していたのが、貯金箱。
「不思議な貯金箱」などと書いて売っている。
450円と600円のカンの貯金箱が置かれているのがわかる。
ちなみに、隣でポンシュウが売っているのはスーパーボールです。

続いて、岐阜県下呂温泉の湯之島橋そばで啖呵売したのが、牛皮財布、高級バッグ。
第46作「男はつらいよ 寅次郎の縁談」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)、犬のぬいぐるみ」

易本が売れず、暇を持て余した寅さんが、ポンシュウの売っているビニール恐竜のオモチャを使って恐竜の串刺しを食べる一人芸を見せる。

戌年ということで犬のぬいぐるみを啖呵売。
ちなみに、ポンシュウが売っているビニール恐竜は、この時期に大ヒットした映画「ジュラシックパーク」にあやかったもの。
第47作「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」で寅さんが啖呵売した商品「易本(人相・手相)」

オープニングの春日山神社で啖呵売していたのが、易本(人相・手相)。
第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」で寅さんが啖呵売した商品「消火器」

オープニングの津山祭りで啖呵売していたのが、消火器。
一本3,000円で消火器を売っているところを、地元の消防団の人たちに目を付けられて誤魔化そうとする寅さんとポンシュウ。
まとめ
今回は、映画「男はつらいよ」シリーズの中で寅さんが啖呵売した全商品を紹介してみました。
こうして古い作品から順々に見ていくと、レコードがCDになったりと、寅さんが売っていた商品そのものでその時代を映し出していたのがわかります。
平成時代から令和時代へと移り変わった今、もし寅さんがいるとしたら、一体どんな商品を並べて売っているのでしょうか?
そんな勝手な妄想をしてしまいます。