この記事では、映画「男はつらいよ」の寅次郎の妹の”さくら”の一戸建ての家が3回も変わっている現象について書いてみたいと思います。
実は、さくらが一軒家のマイホームを持ってから、シリーズ中に3回も家が変わっています。
それは、一軒家が建っている場所だけではなく、家の中の間取り自体も変わってしまっているのです。
さくらの一軒家が変わったからと言って特に物語に支障が出てくるといったことはありませんが、引越したことが全く作品の中で触れられていないことが奇妙です。
今回は、3回変わった”さくら”の一軒家を詳しく紹介していきます。
目次
”さくら”が初めてマイホームを持ったのは、第26作「寅次郎かもめ歌」の時だった(1軒目)
さくらが初めてマイホームを持ったのは第26作「寅次郎かもめ歌」の時でした。
初めて持った一軒家がある場所は、題経寺の南側に位置し、とらやから歩いて行ける場所。
さくらの家は、5つ並んでいる右から2軒目の茶色い壁の家です。
奥に見える白いガードレールが江戸川の土手になっているようです。
玄関は引き戸になっていて、門などはありません。
中の間取りは、玄関を入ると正面に2階に上がる階段があり、左にキッチン、その奥に和室があります。
2階は、満男の部屋と空き部屋の2部屋があります。
この家は、第26作「寅次郎かもめ歌」から、おそらく第40作「寅次郎サラダ記念日」まで続きます。
第41作「寅次郎心の旅路」の時から”さくら”の一件家が変わる(2軒目)
そして、第41作「寅次郎心の旅路」の時から、”さくら”の一件家がある場所と、中の間取りが急に変わります。
玄関に門ができていて、1軒目があった場所と比べて江戸川の土手が近い位置に家が建っています。
おまけに、隣に並んでいたはずの家がなくなってしまってます。
明らかに、家がある場所が変わってしまっていますね。
タコ社長の朝日印刷に出社する博が、なぜか江戸川の土手を右に曲がっていきます。
このことからも、この家の裏側の位置に”とらや”があるということなのでしょう。
だとしたら、確実に1軒目の家から場所が変わっていますね。
そして、驚くのは間取りです。
1軒目の家の時のキッチンと階段の場所が逆になっていますね。
ちなみに、第42作「ぼくの伯父さん」の時の間取りもこれと同じになっています。
第43作「寅次郎の休日」の時にまた”さくら”の一件家が変わる(3軒目)
そして、第43作「寅次郎の休日」の時にまた”さくら”の一件家が変わります。
今度はなぜか、江戸川の土手が玄関と向かい合うような場所に家が建っています。
しかも、いつの間にか門がなくなってしまっています。
これも、1軒目、2軒目ともに場所が変わっていますね。
そして、今度は玄関を出て左に向かって博が自転車を漕いで出社します。
これも、2軒目の家とは違う場所にある家ということがわかります。
そして、3軒目の家の間取りが、なぜか1軒目の時と同じ間取りに戻っています。
不思議ですねえ。
明らかに違う家なのに、間取りが1軒目に住んだ家と同じになっています。
まとめ
今回は、映画「男はつらいよ」の寅次郎の妹の”さくら”の一戸建ての家が3回も変わっている現象について書いてみました。
これは、普通に3回引越をしたということなのか?それとも同じ家に住んでいるという設定なのか?謎ですね。
ちなみに、映画の撮影で使用した”さくら”の家(1軒家を持つようになってからの家)は、全部で4カ所あるそうです。
私がよく参考にさせていただいているサイト「男はつらいよ覚え書ノート」では、実際に使われた”さくら”の家のロケ地が詳しく記されています。
興味がある方は、こちらのサイトもご覧ください。
画像引用元:「寅さん世界の柴又周辺マップ」