この記事では、寅さん映画シリーズの「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」の作品の見どころを解説していきたいと思います。
目次
- 1 映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」の予告編動画
- 2 映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」の作品データ
- 3 映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のDVD&Blu-ray
- 4 映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のサブスク動画配信サービス
- 5 「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のロケ地情報
- 6 「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品のあらすじ
- 7 「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品のキャスト
- 8 「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品の解説
- 9 「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」に関するツイートまとめ
映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」の予告編動画
映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」の作品データ
公開日 | 1985年12月28日 |
上映時間 | 105分 |
マドンナ | 栗原小巻 |
ゲスト | 川谷拓三 |
監督・原作 | 山田洋次 |
スタッフ | 製作:島津清/中川滋弘 企画:小林俊一 脚本:山田洋次/朝間義隆 撮影:高羽哲夫 美術:出川三男 音楽:山本直純 録音:鈴木功 調音:松本隆司 照明:青木好文 編集:石井巌 スチール:長谷川宗平 監督助手:五十嵐敬司 装置:小島勝男 装飾:町田武 美粧:宮沢兼子 衣装:松竹衣装 現像:東京現像所 進行:玉生久宗 製作主任:峰順一 |
協力 | 柴又新明会 式根島観光協会 東海汽船 |
主題歌 | 男はつらいよ |
観客動員数 | 1,407,000人(シリーズ歴代37位) ⇒「寅さんシリーズランキング」 |
同時上映 | 「祝辞」 |
啖呵売した商品 | 張子の虎 ⇒「寅さんが啖呵売した作品別全商品リスト」 |
映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のDVD&Blu-ray
映画「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のサブスク動画配信サービス
映画「男はつらいよ」シリーズは、「FODプレミアム」「hulu」「U-NEXT」などのサブスク動画配信サービスを利用することで、いつでも視聴することができます。
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「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のロケ地情報
「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」のロケ地「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品のあらすじ
久しぶりにとらやに帰省した寅次郎は、夫婦関係のもつれで失踪してしまったタコ社長の娘・あけみ(美保純)を探しに下田へ向かう。
寅次郎の仲間・下田の長八という男(笹野高史)の情報を元にあけみを何とか探し出すが、あけみの心の傷は思ったより深く、しばらく心の傷を癒すために式根島へ向かうことを決める。
しかし、式根島へ向かう船の中で知り合った小学校の同窓会に参加する若者たちと意気投合した寅次郎は、式根島の港で待つ美人の先生・真知子(栗原小巻)と出会い、あけみをほったらかしでその同窓会に参加してしまう。
一人、取り残されてしまったあけみだったが、島の旅館で働く青年・茂と知り合い、なんと茂からプロポーズをされてしまう。
人妻であるあけみはそれを承諾できず、いたたまれない気持ちを抱えて寅次郎と共に柴又へと帰っていく。
しばらく真知子への恋煩いで体調を崩す寅次郎だったが、その真知子が突然、とらやへ訪れてきて一変。
一気に元気を取り戻す寅次郎は、真知子から調布の飛行場へ来てほしいと言われ、釣り竿を持って呑気に出かけていくが・・・。
「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品のキャスト
- 車寅次郎:渥美清
- さくら:倍賞千恵子
- 竜造:下條正巳
- つね:三崎千恵子
- 博:前田吟
- 社長:太宰久雄
- 源公:佐藤蛾次郎
- 満男:吉岡秀隆
- あけみ:美保純
- 茂:田中隆三
- キャスター:森本毅郎
- 御前様:笠智衆
- 酒井:川谷拓三
- 真知子:栗原小巻
<サブキャスト>
関敬六/人見明/笹野高史/光石研/アパッチけん/石井和子/松居直美/小島りべか/中島唱子/磯崎亜紀子/マキノ佐代子/レオ・メンゲッティ/笠井一彦/棟里佳/田中利花/谷よしの/秩父晴子/川井みどり/露木幸次/
マドンナ:栗原小巻
<役名:島崎真知子>
式根島の小学校教師。生まれも育ちも東京だが、二十四の瞳に憧れて15年前に式根島へやって来る。教師として夢中だったために未だ独身。寅さんとは真知子の教え子の同窓会が行われた式根島で出会う。しばらくして、東京で再会して喜ぶ寅さんと真知子であったが、いつしか真知子にプロポーズしてくる知り合いの男性が現われて、真知子の心は揺れ動いてしまう。そして式根島へ帰る調布の飛行場で寅さんにそのことを告白してしまう。
栗原小巻は、第4作「新男はつらいよ」で宇佐美春子というマドンナ役でも出演しています。
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ゲスト:川谷拓三
<役名:酒井文人>
お茶の水でロシア語辞書の編纂をして働いている。
亡くなった妻の間にできた一人娘・千秋と二人で暮らしている。
文人は妻が他界した後もずっと二人のことを気にかけてくれている妻の親友・真知子に惹かれており、一緒に暮らしたいと心の中で思っている。
「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」作品の解説
第4作目のマドンナで幼稚園の先生役として登場した栗原小巻が、今度は小学校教師のマドンナ役として再登場する。
今作は壺井栄の小説「二十四の瞳」をオマージュにした作品で、離島・式根島の小学校教師として人生を捧げてきたマドンナ・真知子(栗原小巻)に一目惚れする寅次郎が描かれる。
今作も寅次郎が一方的にマドンナに好意を持ち、マドンナに気付かれないまま振られていく展開となる。
そして、それと並行して結婚生活に迷うあけみ(美保純)が島で知り合った青年に求愛され、苦悩する姿も描かれる。
美保純は、この作品で男はつらいよシリーズではめずらしいヌードシーンを披露している。
また、この作品が初登場となる笹野高史が寅次郎の悪友・長八役で存在感を見せつけてくれる。
こういった脇役たちの演技にも注目したい作品である。
夢のシーン
宇宙飛行士のカッコがしたかっただけの寅次郎が、なぜか日本人初の宇宙飛行士に選ばれてロケットに乗ってしまう夢。
「最も日本人らしい日本人」という理由で、寅さんは日本人宇宙飛行士に選ばれてしまう。
トイレに行けずにロケットに乗せられてしまうのは、眠っている間にオシッコがしたくなっているのが原因。
→男はつらいよシリーズ全夢のシーン紹介ページ この記事では、映画「男はつらいよ」のオープニングで流れる寅さんの夢のシーンをすべてまとめてみました。 シリーズ全49作中、夢のシーンが含まれるのは全部で34作品。 人が眠っている時に見る夢というのは、 ...
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シリーズ初期の寅次郎の残酷なフラれ方が再び
ここしばらくマドンナに好意を持たれる寅次郎が描かれてきたが、ここにきて再びシリーズ初期を思い出すかのような寅次郎の酷いフラれ方が再現される。
今回のマドンナ・真知子は寅次郎の好意に全く気付くことなく、文人(川谷拓三)との結婚について寅次郎に相談してしまう。
こんな相談をされてまともに返さなければいけないとしたら、寅次郎はピエロになるしかない。
こういった展開は今までのシリーズでも何度かあったが、今回の真知子に関しても寅次郎の気持ちをそもそも理解できていないのだ。
鈍感と言ってしまえば鈍感だが、はじめから寅次郎に好意を持っていなかったとすれば、やはり寅次郎の一方的な片想いだったで片付いてしまう。
この調布の飛行場に行く時に寅次郎が持っていった釣り竿がとても悲しいアイテムとなる。
あけみ役の美保純の躍動
第33作目で初登場したタコ社長の娘・あけみがこの作品で大きく躍動する。
この作品の前半部分は、あけみと寅次郎の絆を描く物語だったと言ってもいいだろう。
結婚生活がうまくいかずに一人失踪してしまったあけみを独自の情報網から探し出し、慰めようとする寅次郎。
式根島で出会った茂にプロポーズされ、そのいたたまれない気持ちを隠さずに寅次郎に暴露するあけみ。
間違いなくこの作品からあけみの存在が大きくなり、タコ社長の娘といった脇役を脱皮した登場人物となっていく。
「男はつらいよ 柴又より愛をこめて(第36作)」に関するツイートまとめ
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